こんにちは、代表の田島寛也です。
台風の影響で雨が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
私と言えばレンコンの田んぼで立葉が盛んに芽を伸ばすこの時期、
作業の途中でついつい昆虫に興味が移ってしまいます…。
さて田島蓮園では、現在社員を募集しています。
せっかくの機会ですので、今回は募集に至った経緯や今後のビジョンについて、
お話し出来ればと思います。
田島蓮園の経営理念について
「地方から持続可能な生業をつくる」という理念を持って、
田島蓮園は事業を行っています。
聞きなれない方に説明しておくと、
理念というのは企業が目指すべき目的と言い換えることが出来ます。
この経営理念は、地方で若者が生業を持ち実直に暮らしていける社会を
実現したいと考え、決めたものです。
現代は社会情勢の変化も相まって、
若者が生きにくさを感じやすい世の中になっていると
ギリギリ20代の私も強く実感しています。
そして、高度経済成長期から人口減少を続け、
社会課題が山積している地方だからこそ、
課題の解決を通じて若者が生業を作っていける
可能性を秘めていると思います。
![](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2023/05/農業従事者の人口グラフ.png)
農業従事者は減少と高齢化の一途を辿っています
田島蓮園の組織づくりついて
さて、ここまで読んでいただいた方は薄々お気づきかも知れませんが、
「生業」という言葉は決して農業だけを指すものではありません。
むしろ、農業を含めた様々な産業が有機的に補完しあうことで成り立つものだと考えています。
田島蓮園の主な事業は、農薬と化学肥料を使わないレンコンと蓮の花の生産や
農産物加工品の企画販売ですが、人材育成についてはいわゆる現代の
「農業の会社」というイメージとは少し異なると思っています。
コンセプトは『百姓人材』を育てる。
過去、武士以外の全ての職業に従事する人は百姓と呼ばれていました。
それが、時代の変化とともに農業をする人だけを指す言葉となり、
経済成長とともに差別的な意味でも捉えられるようになっていきます。
しかし、私はこの『百姓』という働き方こそが変化の激しい現代を生きていくうえで
必要になってくると考えています。
転職や副業が当たり前となり、
一生を一つの仕事だけして暮らす働き方は
現代ではむしろリスクと捉えられるのではないでしょうか?
そして、農業という様々な分野の知恵や工夫が活かされる業界だからこそ、
自律分散的に働く百姓の集団が個人の強みを発揮して、
しなやかで唯一無二の価値を発揮できるのだと思います。
今までのピラミッド型の組織とは異なり、
ネットワーク型の組織が緩やかに繋がり、様々な相乗効果を発揮することが可能です。
![](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2023/05/シオカラトンボ♂.jpg)
生態系の中での生物多様性と同じように
組織内の多様性も重要だと考えています
今までの取り組み
では、田島蓮園は今までどんな取り組みをしてきたかを紹介していきます。
①農業の人材育成
まずは農業生産の土台を固めるため、人材育成を体系化しました。
作業を細分化して洗い出し、難易度別に分類することで
初めて入った社員も仕事の全体像が分かるようにしました。
また、レンコンの収穫や機械の操縦など属人的なスキルに頼っていた作業技術を
客観視して向上できる仕組みとして、
「モデリング」という動画を使った内省の技術を取り入れました。
![](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2021/03/ユンボ写真.jpg)
習得スピード大幅アップ
②百姓の人材育成
次に、代表の私がスクールに通い対話を通して目標達成をサポートする
「コーチング」というスキルを習得しました。
3年前から取り入れたコーチング面談では、
田島蓮園の仕事内での技術の習得や個人事業主
として社外で行う事業のサポートを行っています。
実際に、サービス内容や事業計画の作成までを
サポートし開業に漕ぎつけた社員や
社外での開業から運営までの
サポート実績も出るようになってきました。
![](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1711.jpg)
社員のやりたい事をサポートしていきます
③ネットワークの構築
個人事業主として開業する社員が増えてくると、
社員同士で仕事のアドバイスをしたり仕事を発注
し合う事例が出るようになってきました。
現在も、様々な分野で活躍する社員がいる中、
今後はより良い相乗効果が生まれるように
各自の経営課題を相談し合える会や、
経営の知識をまとめた講座を行っていきたいと考えています。
現在の体制と研修について
こんな話をしていると、一体現在の田島蓮園は
どのような体制で回っているのか気になると思います。
現在は、代表の私と社員2名、パート4名で運営
されており、社員2名はそれぞれ副業を持っています。
副業を持っているとは言っても、就農してからの2年間は農業の技術をしっかりと学び、
並行して自分の事業を開業するために準備を重ねてきました。
現在は約2haの栽培面積で農業生産を行っていま
すが、この面積はレンコンを生産する法人としては最小クラスの栽培面積です。
それでも、なぜ経営として成り立つかと言うと
生産するだけではなく、販売から加工品の企画
まで手掛け付加価値が高い経営を行っているからだと思います。
![田島蓮園セット](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2023/05/7-1024x768.jpg)
規格外品も加工品の商品化で限りなくゼロにしています
その経営の中には、経営戦略やマーケティング、
農業技術に裏付けされたモノづくりから、会計学まで
様々なエッセンスが詰まっており、
開業を目指す人も農業の仕事を通して学びを深めることが出来ます。
また、パートさんも子育てや介護など
様々な理由から働く制限がある人が多く、
それぞれの状況に合わせた働き方が出来ようにしています。
多種多様な立場や考え、目標を持った人が集まる組織で共有していることは、
同じ地域で一緒に生活している仲間である、ということです。
ここで、「地域から持続可能な生業をつくる」という理念が一貫しています。
![蓮田](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2023/05/4-1024x768.jpg)
根っこの部分で繋がっている組織を目指しています
今後のビジョンについて
長々と話してきましたが、
田島蓮園は今後の組織ビジョンとして
『自立した日本の百姓集団』を掲げています。
価値観の多様化や時代の変化が激しい現代だからこそ、
絶えず環境に合わせて柔軟に変化を続ける百姓集団として
日本の農業に新しい価値を生み出していきたいと思います。
本当にやりたい事は沢山あり、
一人ひとりに合わせた就業の最適化や
レンコンや蓮の花を使った加工品のラインナップ拡充と海外展開、
取引先や社員が交流できる拠点づくり等々、
実現していくためには仲間が必要です。
この記事にピンときたあなた、
ぜひ一緒に働きませんか?
まずは見学してみたいという方も大歓迎です。
![蓮の花](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2021/07/4942E550-7C3A-456C-95C9-9758FF7CA8A8.jpg)
ぜひ農園へお越しください
お問い合わせ先は下記の通りです。
Mail:info@tajimahasuen.com
Tel:070-2233-1077
弊社採用ページも、ぜひご覧ください。ご連絡、お待ちしております!
![田島寛也](https://tajimahasuen.com/wp-content/uploads/2020/07/75093795_1908211442642242_7120625502349466054_o.jpg)
田島蓮園の代表取締役。大学時代は経営学を学び、お城で忍者のアルバイトをしていた。大学卒業後に実家を継ぐ形で就農。2018年6月6日に株式会社田島蓮園を設立し、代表取締役となる。農業の道へ進んだが、周りには経営について相談できる相手がおらず悩んだことから「一人で悩み、不安を抱えて仕事をする人をサポートしたい」という想いからコーチングを学ぶ。ブログのテーマは主に農業経営のことやコーチング事業について。