あっという間に夏が過ぎ、涼しくなってきた8月下旬。皆さまいかがお過ごしでしょうか?今回は、田島蓮園の経営指針書についてブログでご紹介していきたいと思います。田島蓮園では、現場の作業がわりと少ない6月頃に、毎年『経営指針書』の作成を行っています。今年は新メンバーの宇佐美さんも加わり、初夏の日差しのように熱い議論を繰り広げました!今回は、農業経営をしていく上での経営指針書の重要性や、役立つポイントをご紹介していきたいと思います。
そもそも、経営指針書とは何なのか?
経営指針書は「経営の羅針盤」のような物で、大まかに以下の内容がまとめられています。
- 「理念」…事業を営む上で最も重要な軸となる考え方。
- 「ビジョン」…中長期で達成したい目標や、自社のなりたい姿。
- 「方針」…ビジョンを達成するために、外部環境や自社の経営資源を踏まえて、事業の方向性を定める。
- 「計画」…方針を実行するため、一定期間での達成目標や財務計画を細分化する。
以上を成文化したものが経営指針書となります。
良い指針書を作るポイント
経営者の間では、必要不可欠と言われるほど重要な経営指針書。良い指針書を作るポイントは、ズバリ「人を巻き込むこと」です!!例えば新人スタッフは、会社の中で大切にされている価値観や、どのような理由で今の事業を行っているか知りません。全てのスタッフが経営指針書を作り上げるプロセスに参加することで、納得感を持って同じ目標を目指すことが出来るようになります。
今回、田島蓮園ではスタッフ全員で経営指針書を作成しました!レンコンや蓮の花の出荷が無い農閑期の時期だからこそ、日々の業務からいったん離れて全員で未来を描く時間をあえて取りました。
小難しいように見える経営指針書ですが、みんなで一緒に経営を作り上げていくプロセスは、とてもワクワクできる楽しいものです!また、1人で事業をしている方も、自分の考えを整理したり、人に事業の説明をする際に、非常に頼れるツールとなりますよ。
田島蓮園の経営指針書
肝心の経営指針書の中身ですが、みんなで決めたビジョンは下記になりました!
「10年ビジョン」… 日本一ユニークな農企業
安定的で高品質な農業生産はもちろんのこと、農業生産だけにとらわれずスタッフ全員が農に関連した自分らしい事業を生き生きと実現し、他に無いユニークな農企業になりたい!ということで決まりました。お客様など多くの方たちと今後も関係性を築いていき、いずれは交流の場やコミュニティを作るということも目標として掲げています。私たちらしい、良いビジョンが定まったと思います。
さて、今回は経営指針書についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?田島蓮園が作った経営指針書の内容に興味を持った方、自分で指針書を作りたいけれど、作り方が分からない方など、お気軽にご連絡くださいね!

田島蓮園の代表取締役。大学時代は経営学を学び、お城で忍者のアルバイトをしていた。大学卒業後に実家を継ぐ形で就農。2018年6月6日に株式会社田島蓮園を設立し、代表取締役となる。農業の道へ進んだが、周りには経営について相談できる相手がおらず悩んだことから「一人で悩み、不安を抱えて仕事をする人をサポートしたい」という想いからコーチングを学ぶ。ブログのテーマは主に農業経営のことやコーチング事業について。