こんにちは!田島蓮園です。
私たちは、蓮根だけでなく観賞用の蓮の花を出荷していますが、7月8日と9日はたくさんのお花を、主に関東に向けて市場出荷しました!
蓮の花の出荷シーズン
なぜこの2日間か?というと、関東では7/15に行われる新盆が主流であり、その時に蓮の花がお供えとして使われることが多いからです。主に、東京をはじめとする関東地域では、旧盆である8月よりも7月の新盆が行われることが多いそうです。
また、旧盆である8月15日に向けて、7月末~8月半ばまでは再び蓮の花の出荷シーズンとなるので、私たちも大忙しとなります。関西では、旧盆に蓮の花をお供えするのが一般的なので、この時期は主に関西に向けて出荷します。
でも、田島蓮園のある愛知県では、お盆にお供えするのは「ほおずき」が一般的。蓮の花をお供えすることはあまり無いため、愛知県内で出回ることはほぼありません。
そんな、愛知県では「レア」な蓮の花ですが、どうやって収穫しているかご存知でしょうか・・・??たぶん見たことない人がほとんどのハズ!
蓮の花が店頭に並ぶまで…
収穫のある日は、早朝5時前から仕事始めとなります。まだ薄暗いうちから、収穫は始まります。というのも、蓮の花はまだ気温が上がらない早朝の内に収穫することで鮮度を維持できるからです。
眠い目をこすりつつ、田んぼにGO!!
自動で機械が収穫してくれる・・・はずもなく(笑)、すべて手作業で一本ずつ収穫していきます。長靴に雨具を着て厳重装備。背丈くらいある蓮をかき分けて、お花を探します。

田んぼは水を張ったままなので、ズボっと足が沈むことも…。長靴の中に水が浸水するのは日常茶飯事。それでも、水が入らないように長靴のはき方や歩き方を工夫していくと、田んぼの中でもだんだん上手く歩けるようになります(笑)
また、収穫するお花は、蕾の状態のものを選びます。お花が開いてしまっている蓮は収穫ができません。まだ蕾の状態で、花が開いていないものを慎重に選んで、茎を手で折って収穫します。収穫した花は肩の上に担いで、持ちきれなくなるまで担いだままどんどん収穫していきます。蓮の茎はちょっとトゲトゲしているので首にタオル等を巻かないと痛くなります…。

こんな感じで、かなり原始的ではあるのですが、大切に収穫しています。
収穫したお花は、タタミの菰(コモ)に巻いて選果場に持っていき、キレイに束ねて花束にして、出荷します。すべて人の手で、ひとつひとつていねいに作業をして商品にしていきます。

このように手間をかけて出荷している蓮の花。お花の出荷に携わるようになって、その裏にある手間ひまを知り、街で見かけるお花屋さんのお花にとっても愛着がわくようになりました。皆さまも、お花屋さんでもし蓮の花を見かけたら、どうか可愛がってあげてくださいね♪