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早尾紅蓮

「蓮の花」の栽培を始めたキッカケ

7月より、観賞用の蓮の花の出荷・販売が始まりました。おかげ様で多くのお客様にご購入いただき、たくさんの嬉しいお声をいただいております。

蓮の花は、ほぼ関西方面へお盆のお供え用として出荷しているため、ちょうど7月末から8月のお盆前までは出荷が忙しい繁忙期になります。

今は毎朝5時から田んぼに入って、一本一本蓮の花や蓮の葉を収穫しております!毎日早起きするのがとても大変ではありますが、早朝の蓮の花の美しい姿に心癒されます。

そんなわけで、今回は蓮の花の栽培を始めたきっかけや、蓮の花への想いについてご紹介いたします。

なぜ、蓮の花を始めたか??

蓮の花の栽培を始めたのは、2019年。蓮根はもともと栽培していましたが、販売していたのは蓮根だけで、お花は販売したことがありませんでした。

というのも、蓮には色々な品種があり、おいしい蓮根を収穫するための蓮と、観賞用のお花を収穫する蓮は、同じ蓮でも全く違う品種。蓮の花を出荷するには、蓮根の田んぼとは全く別の田んぼを使って新しく栽培をスタートする必要がありました。

そんなわけで、似ているようで少し違う「蓮根」と「蓮の花」の栽培。それでもチャレンジしてみようと決意したのは2つの理由がありました。

①収穫時期が蓮根とかぶらない&蓮根栽培のノウハウを応用

私たちが栽培している蓮根は、収穫が8月半ばからスタートします。一方、蓮の花の収穫は7月初め~8月前半まで。ちょうど時期がずれているため、両立ができるのです。

また、意外なのですが同じ愛知県愛西市(旧立田村)で蓮の花を栽培しているのは、蓮根農家さんよりもお花農家さんのほうが多いです。愛西市では、菖蒲やカラーなどのお花の栽培もさかん。そのため、蓮の花の栽培をしている方も、本業はお花農家さんがほとんど。

私たちはお花農家では無かったのでお花出荷の知識は皆無でしたが、逆に蓮根の栽培ノウハウや必要な機械などは元々持っていました。そのため、蓮の花を植えるときも蓮根と同じように「種れんこん」を植えるので、蓮根掘りの技術がそのまま蓮の花栽培にも応用できました。

②「蓮ブランド」を目指したい!

田島蓮園は、蓮根だけを栽培する蓮根農家ではなく、蓮を軸にした文化を発信する「蓮ブランド」を目指しています。蓮は、蓮根がおいしいのはもちろん、美しいお花を咲かせ、見ている人の心を癒します。蓮の葉っぱはお料理にも彩りを与えてくれるし、蓮の実も栄養たっぷりの貴重な食材になります。

そういった、単に野菜というジャンルにとらわれない蓮の奥深い魅力に何よりも私たち自身が魅せられ、もっともっと多くのお客様にお伝えしたいという想いが強くあります。そのため、蓮根だけでない蓮の魅力をお届けしていくために、新しく「蓮の花」の栽培を始めようと決意しました。

蓮の花の可能性~「蓮ブランド」への第一歩~

そして今年、蓮の花の出荷はまだ2年目ではありますが、着実に蓮ブランドに向けて一歩ずつ進んでいます。

蓮の花はお盆シーズンに関西方面でお供え用として購入されるというのが一般的なイメージで、普通はお店で販売されていません。

しかし、蓮の花の蕾はとても美しく、飾っているだけでなんとも素敵な雰囲気になります。また、生け花の世界では蓮の花は最も格式高いお花。お家で飾りたい方も多いのでは?という想いから、今年は限定的にweb販売を開始し、お客様に新鮮な蓮の花を直送しました。(※現在は注文受付お休み中)

すると、お客様からは嬉しいお声が続々と届きました!蓮の花をお家に飾っていただいたり、実家に贈答用でお送りいただいたり、フラワーアレンジメントを楽しんでいただいたり、ドライフラワーにして飾っていただいたり……と、とても多様な楽しみ方を逆に教えてもらいました。一般に、切り花になると花が咲かないといわれている蓮の花ですが、田んぼ直送の新鮮さのおかげか、多くの方から、「蓮の花が家で咲いた!」との嬉しいご連絡もいただきました。

また、7月には何度か蓮の花見会を開催し、お客様を田んぼにもご案内いたしました。蓮根の田んぼと蓮の花の田んぼを両方ご案内することで、多様な蓮の魅力をお伝えすることができました。

このように、蓮の花の栽培を始めてまだ2年ではありますが、着実に蓮ブランドに向けて一歩ずつ進んでいます。これからも試行錯誤しながら、蓮の面白さや奥深い魅力を追求していきたいと思います!8月10日くらいまでは毎日4時起きで蓮の花の収穫・出荷が続くので体力的にもしんどいですが、これからもがんばりまーす!!

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